この建物は、もと松代町の長国寺にあって、長国寺開山堂になった幸道の霊屋の北に並んで建ててあったのを、昭和27年この地に移築したものである。
元来、真田家2代藩主信政の霊屋として建てたもので、信政は万治元半(1658)父信之に先立って死去し、続いて同年信之も死去した。霊屋はその後2年を経た万治三年、信之の霊屋と同時に建てられたもので、桁行三間、梁間四間、入母屋造り、ng(こけら)葺きの信之霊屋と全く同じである。異なるところは、ng葺きが後に瓦葺きに変更されている点と、背面左右が元壁であったと考えられる外、千鳥破風、向拝の彫刻を獅子、内部欄間を天人とするなどである。
長野県宝 林正寺本堂及び表門
昭和41年10月3日指定
平成20年12月20日
長野県教育委員会
長野市教育委員会
林正寺
Rinsyoji Temple Main Hall and Temple Gate
Historic Architecture
Designated by Nagano Prefecture on October 3,1966