源関神社本殿及び棟札
長野市指定建造物 昭和44年9月10日指定
所在地 長野市松代町豊栄
所有者 源関神社
本殿は覆屋の中にあって、建物の形式は一間社流造りである。
屋根は板葺きで母屋は丸柱、向拝の柱は面取の角柱が用いられている。母屋の柱上に舟肘木を、妻飾りは豕扠首(いのこさす)で正面に幣軸(へいじく)付板扉をつけ、三方を板壁として切目(きりめ)縁を廻している。
向拝は大面取角柱で木鼻付頭貫(かしらぬき)を通し、組者は連れ三斗。母屋柱と向拝柱を繋虹梁(つなぎこうりょう)で結び正面に三段の木階をつけている。
屋根は補修されているが、舟肘木等の形が古様で、頭貫の木鼻にある花文の飾りは珍しい。
棟札は一枚で、応永12(1405)関屋市兵衛が本願主となり、大工田中新左衛門以下の人名が書き連ねてあって、建立の趣旨を明らかにしている。
棟札の大きさは、長さ1.06メートル、上幅17.2センチメートルある。
昭和62年3月
長野市教育委員会