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開善寺経蔵

 仏教の経典を収納するこの経蔵は、万治3年(1660)に建てられたことが、棟札により知られている。
 建物は、6.4メートル四方の主屋の周囲に裳階(もこし)と呼ばれる庇を廻らした一重の茅葺方形(かやぶきほうぎょう)造りです。庇の桟瓦(さんがわら)は、江戸時代末期ごろに替えられたものとみられる。
 主屋には、正面と背面の二か所に桟瓦(さんがわら)戸を、一部に連子窓(れんじまど)(格子入忠窓)を設けるだけで、間ロ部を少なくした板蔵の一種です。内部は一室空間の板敷、格天井をあげ中央に八角形の輪蔵(りんぞう)を据ている。わが国の仏教寺院の中でも輪蔵を備えた経蔵は極めて少なく、江戸時代初期の貴重な存在となっている。

開善寺
長野市教育委員会

建造物
開善寺経蔵
長野県宝
昭和41年10月3日指定